日常

脳内垂れ流し系ブログ

コーヒー

 今日もコーヒーを飲む。ゆっくりと過ごしたいから。

 

 特に味にはこだわらなかったりする。缶コーヒーでもいいし、店で買ってもいい。でも時間があるときにはゆっくりとコーヒーを淹れる。ミルで豆を挽くとき時間がゆっくりと流れる。そうして、焦らずに淹れたコーヒーをゆっくりと飲む。

 

 コーヒーは嗜好品である。嗜好品の特質というものがあるらしい。特に健康的な効用やエネルギー源として取るものではなく、精神に良い効果がある。また、ないと寂しい感じがする、人の出会い・意思疎通を円滑にするというのもあるらしい。

 嗜好品は自分が楽しむためのものだと思っていたが、どうやら嗜好品とは自分を楽しませるものだったようだ。酒やコカインなどはその特性が顕著だろう。だが、私はあくまで「嗜好品を楽しみたい」のだ。

 

 酒にしろコーヒーにしろ中毒になってしまったのならそこに楽しむ余地はないだろう。楽しませられているだけだ。だが、健常だと思っている自分の精神が実はコーヒーによって作られたものだったとしたら?もうすでに中毒患者と変わらない状態なのかもしれない。思えば、昔はコーヒーが苦手だったのになぜ飲めているのだろう。私はただ単にコーヒーが作り出した快感をもう一度味わいたいためだけにコーヒーを飲んでいる可能性だってある。精神という非常に不安定で曖昧なものに作用するということを簡単に言ってしまうのは正直解せない。今もこうして私の心はコーヒーを楽しんでいるのに!

 

 嗜好品というものに我々の精神はどこまで介入できるのか、その問いは果てしなく感じる。そこまでいくと精神論のようなものになってしまうが、確かなことはこのコーヒー一杯に楽しもうという私の気持ちと楽しませようというコーヒーの作用が相まっているということだと信じる私の精神のみである。