日常

脳内垂れ流し系ブログ

秋刀魚の秋

 酷く疲れていた。モンスターを煽りながら2時間睡眠でテストに臨んだ体にふさわしい疲れだった。今日はもう何もしないことを早々に決めて、雨の中クリスロードへ。眼鏡を取り替えに行かなくてはいけなかった。

 自分で決めて買った眼鏡をつけるとなんだか少し気分が良くなったので、帰りにスーパーに寄った。スーパーには秋で連想できるような食材が陳列されていた。昨日も中秋の名月とやらでSNSがにぎわっていたが、正直秋とやらには不信感を覚えている。食欲の秋や読書の秋などと言うが、自分の中では「秋と関係なくね?」と常日頃思っている。何かを始めるのに秋と結びつけないといけないのだろうか。秋も秋でいろんなものとくっつきすぎ。反省してほしい。じゃあもう “眼鏡の秋” でいいじゃん。

 秋になると人肌恋しい季節になるし、イベントが一通り終わってある程度時間ができることもある。要するに夏が終わった寂寥と「何かやらなきゃ」という焦燥から秋とくっつけて何かを始める輩が多いのではないだろうか。そんなことを考えながらスーパーを見て回っていると秋刀魚が横たわっていた。腹がある程度膨らんでいて、照明に当たってキラリと光る様子が秋に相応しい姿をしていた。脳内がグリルで焼いた秋刀魚でいっぱいになったので、一緒に大根を買って帰宅した。

 大根おろしと秋刀魚を頬張りながら、秋ってやっぱいいななんて思って、“食欲の秋” と言いたくなる気持ちが少しだけ分かった気がした。でも癪だから「秋刀魚の秋」にしておこう。秋刀魚は名前に秋が入ってるし仕方ないね。